講談社の某漫画家が、井上雄彦氏の“名作”スラムダンクの構図をトレースしたんぢゃないかって問題で盛りあがっている。

 この問題については、blog の中の人が知的財産権について知っている部分,業界の知らない部分も含めて、竹熊健太郎氏の blogが、丁寧に解説されている。
 一読して損はないと思う。

 blog の中の人は、中学,高校と体格は小柄ながらバスケットボールに熱中したクチ(スラムダンクが流行る前だけれど)で、今で転居する際も必ず NHK BS(NBA の中継がある)を視聴できることを大前提するほどの、バスケットボールキチガイだ。
 残念ながら一介の会社員でもあるので、NBA の視聴のレベルに関しては、井上雄彦氏に完敗だろうけれど。

 そこで、バスケットボールプレーヤーからみた盗用問題なんだが、スラムダンク自体が NBA やその他のプレーをビデオで視聴,バスケットボールのプレー経験を加味して、他の追随を許さない削ぎすまされた線と独特の画のアングルを構築していると推察される。
 正直、スラムダンクのバスケシーンは、NBA を知っている自分でも、当時衝撃的だった。
 バスケ漫画のフォロワーが、スラムダンク越えを達成できない理由に、この画の構成があると思うのだ(他の要素も、沢山あるけど論旨がずれるので、省略)。

 月刊のバスケットボール誌もそこそこ発売されているが、速攻とか,トリッキーなパスなど、A 級のプレイを格好良く捉えている写真は実に少なく、バスケットボールのプレーの参考資料は皆無と言って良い状況だ。

 だから、同じ構図を使ってしまった漫画家は、資料不足(これは担当編集の責任とも言える)+井上雄彦氏にはどうあがいても勝てないと言う理由で、構図を使ってしまったのではないかと推察する。

 その作者の単行本全部回収騒ぎは、井上雄彦氏が“バガボンド”を連載している故、講談社が過剰反応してしまったのだろう。

 この問題に、井上雄彦氏は、ご自分のサイトで何もコメントしていない。
 
 
 自分が井上雄彦氏だったら、やり玉になった人に会いに行き、こう聞くかな。

 バスケットボールは好きですか?