んっと、この blog では触れたことがなかったので、アニメ版最終回記念に一丁。

 鳥な blog なので、知らない方のために前説から‥。
 「涼宮ハルヒの‥」は、角川書店のスニーカー文庫(所謂ラノベ)のシリーズとして始まった。

涼宮ハルヒの憂鬱

 出た当初(4 年くらい前だったかな)から、同社の“スニーカー大賞”を獲得、角川書店としてもかなりの宣伝を打っており、いろんな意味で期待されていた作品だ。
 blog の中の人もそれは知っていたが、忙しいし,ラノベだし、“ま、いっか”と言うことで飛ばしてしまっていた。


 当の涼宮ハルヒは、“ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上”と、ぶっちゃけありえない挨拶を高校新入学早々にした後、“世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団”(SOS 団)を立ち上げる。
 (たぶん)主人公の“キョン”は、それに巻き込まれ、日常が非日常になっていく‥。


 と、こんな感じ。
 これ以上書くとネタバレ?

 最近界隈を騒がせているアニメ版(2006.4〜2006.7)は、基本的に原作をなぞっているらしい(原作未読につき、類推)が、謎が明かされて行く順番を踏まえ、放映するエピソードの順番を、ハナシの流れを吟味して原作者自身が再構築しているという。
 これが、未読の人は捕まえ,既読の人も逃がさない、良い案配になったのだろう。
 #あらゆる意味で低レベルな(笑)演出の、“朝比奈ミクルの冒険 Episode00”を最初に見せられた blog の中の人は、ホント見るのやめようかと思ったくらいだったが。

 “SOS 団員”は何故そこに終結したのか,んぢゃ“キョン”は、なんでそこに含まれているのか?、と言ったモンダイが、ライトに、しかし SF で語られているのが本作。
 しかし、アニメ版を見る限り、後者の謎は第二話で既にミエミエで、気がつかないのは本人たちばかり。
 もどかしい展開と,裏(或いは表)で進む超絶展開がごっちゃまぜ,少し加減を間違えると大凡作になる可能性もあったと思う。

 最後に。
 blog の中の人は、本作アニメ版を「Air」をアニメ化したスタッフが関わると聞いていたので、期待していなかった。
 「Air」は、ゲームからアニメに展開した作品で、画は確かに綺麗だったがストーリーはゲームをやったことがある人しかわからない消化不良、本当に酷い作品だったのだ。
 おそらくこれは、前述の通り作者自身がストーリーを映像用に再構築させたことによって回避されたのだろう。

 データ的なことに言及すると、DVD 初巻 48,000 枚(オリコン 1 位),ED テーマ(オリコンシングル 5 位)と、地方局以外では放映していない番組としては、出色の成績。
 “ハルヒ”を、エヴァの次のインパクトと言う人もいるけれど、どうなんだろう?
 この作品、同時代性が強く、長くファンが居着く作品とは思えないのだけれど‥。

 それにしても、このパワー、次にどこへ持っていくのだろうか?