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 昨日、東京ゲームショウで、PLAYSTATION3 の価格引き下げが発表された。
 勿論、注目は 20GB HDD 搭載モデル
 搭載しないと発表されていた HDMI 端子を追加した上、62,790 円から、49,800 へのプライスダウンとなった。
 これは、Microsoft が、非 HDD 搭載 Xbox 360+HD DVD ドライブ(29,800+20,790=50,590 円)で HD DVD 再生環境を提供すると発表したことへの対抗策と思われる。
 Xbox 360 の 20GB HDD 搭載モデルは 39.800 円だから、PLAYSTATION 3 は、価格的に圧倒的に優位に立ったワケだ。

 (1)日本以外では売れている Xbox 360 への牽制。
 (2)ソニーの Blu-ray Disc 普及への執念。
が、この価格決定の原動力となったのだろう。

 しかし、これでソニーも傷手を負ったことになる。
 従来の価格構成なら、70,000 円超の 60GB モデルが(高いと文句を言われつつも)販売の主力となったと思われるが、これで 49.800 円モデルへ販売の主力が移行することになるだろう。
 平均単価で 20,000 円のダウンであり、この回収の手段を探さなければならない。
 例えば、ソフトメーカーへのソフトプレス代の値上げとか。
 まぁ、結局どこかで消費者にツケが回ってくるわけだ。

 しかし、面白くなったのは、BD-ROM プレイヤーを製造しようとしている他のメーカーの動きですな。
 ゲーム+Blu-ray Disc 再生で 49,800 円の値付けをされたら、単機能プレイヤーはそれ以下の値付けをせざるを得ない。
 一部に、Playstation 2 の時は、それで高級 DVD プレーヤーの市場が広がったなどと頓珍漢なことを言っている輩がいるが、世界的には、アレは DVD を普及させるエンジンにはなったが、市場は中国製の安いプレーヤーに流れ、日本メーカーは丸損という結果に終わったのだ。

 この PLAYSTATION 3 の値付けが、どんな結果をもたらすか、楽しみではある。